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【初級】タンパク質、君に決めた!

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2016年6月、京都大学などから「狙った細胞膜上のタンパク質を活性化できる方法の開発」という発表がありました。少し難しいタイトルですが、今回はこの研究について見ていきましょう。

今日は細胞についての研究じゃ。


細胞?細胞なんてたくさんあるのだから、わかっていないことなんて少なそうだけど。


そんなことはないぞ。
細胞なんてわからないことだらけじゃ。
特に細胞の表面にあるタンパク質なんて、正確には理解できておらんのじゃ。


細胞の表面のタンパク質?何それ?


細胞の内側と外側ははっきりと細胞膜によって分けられておるじゃろう。
その時内と外を繋ぐのが細胞膜に存在するタンパク質なのじゃ!


図1

関所みたいなものってこと?


そうじゃな。
ほかにも働きがあるが、主には関所と言っていいじゃろう。


と言っていい?博士も知らないの?


すまんのう。そもそもはっきりとわかってないんじゃ。


なんで?


細胞膜には似たようなタンパク質がたくさんあるせいで、「このタンパク質の働きはこれ!」と言うのは難しいんじゃ。もちろん働きがわかっているタンパク質もあるが、1つのタンパク質だけを観察するのは難しくてのう。


へぇ~。あっ、そこで今回の研究「狙ったタンパク質の活性化」だね!?

ところでタンパク質が活性化するとどうなるの?


「活性化=はたらきON」という理解でいいじゃろう。

1つの分子で複数のタンパク質が活性化したりするのじゃが、今回の研究では細胞をちょちょっといじってやることで、1つのタンパク質だけを自然には存在しない物質で活性化できるようになったんじゃ!


すごい!じゃあタンパク質の働きがどんどんわかっていくの?


そうじゃな。さらにタンパク質は薬のターゲットになるので、新しい薬を作るのにも役立つじゃろう。


薬そのものを作る研究じゃなくて、薬を作るのに役立つ研究もあるんだ。


支える技術があってこそ、世の中に出るものを作れるんじゃ!


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